2020年5月から1年間、結婚式を延期しました。苦労して結婚式したからこそ、新郎だったボクも結婚式を大切な体験として感じることができたのだと思います。その時の必要だったことや思いが参考になれば幸いです。
延期になった経緯
2020年5月に結婚式を行ない、そのまま新婚旅行に行く予定にしていた。しかし、中国でのコロナのパンデミック、国内の緊急事態宣言などでニュースが大きくなっていたため延期を余儀なくされた。4月中旬に参加者に正式に延期することを伝えた。
結婚式を中止ではなく延期した理由
参加者には老若男女の幅広い年齢層がいました。結婚式がキッカケで感染し、それにより重症化や会社の操業停止など影響が出てしまうと、申し訳ない気持ちでいっぱいで、責任が重いと感じました。そのため、2020年5月は皆に祝われる結婚式をできないと考えました。
また、いつ感染が収まるかわからない状況で、日程を決めたとしても再延期の可能性もあります。
夫のボクは結婚式に対して、
行事イベントの一つとしてしか考えておらず、思い入れはありません。
しかし、奥ちゃんは結婚式に大きな思い入れがありました。
「今までお世話になっている人たちに囲まれて、幸せな時間を共有したい。これは私の人生の中の一つの夢。」
という話を聞きました。
子供の頃からの夢が叶えられる状況になったにも関わらず、
世間や周囲の目を気にして、結婚式を諦めてしまう...
それは、奥ちゃんの人生にとても後悔が残ってしまう、、、
奥ちゃんのためにも、中止するのではなく、いつになるかは分からないけれど、自分達の結婚式を何としても開催する!!と決意しました。
まずは延期する期間として、半年後ではまだパンデミックのリスクが高く、1年の期間を開けた2021年5月であれば、世間の目も厳しくなく再々延期するリスクも小さくなるはずと考えました。
延期のメリット、デメリット
メリット
・結婚式の準備にかける時間が長い
延期前は三から四カ月の期間で準備を行います。
結婚式の準備作業をするのは大体の人は初めてです。招待状の作成や当日の流れなど一つ一つを結婚式場スタッフと相談しながら進めるため、それぞれ作業に時間がかかってしまいます。そのため、延期前は余興の内容や当日流す写真の一つ一つをしっかりと確認する時間はありませんでした。
結婚式を延期した時間を使って、
当日上映するオープニング映像や生い立ちのスライドショー写真を一つ一つ、奥ちゃんと相談しながら納得のいく作品を作成することができました。
動画系のデータは映像業者に依頼せずに、自分達で作れたことで30-50万円は結婚式費用を節約することができました。
デメリット
結婚式後に計画も後ろ倒しに、、、
新婚旅行は当然なのですが、妊活を開始できる時期が1年遅くなるってのが、ライフプランや夫婦の関係的にキツく感じました。
妊活におけるアラサーの1年って大切です。
延期期間中は、入籍して夫婦であるにも関わらず、結婚前のカップルと同じ関係性のまま、人生を前に進めていない感じすごくありました。 その延滞感や結婚式のモヤモヤが原因で、相手に不満を抱いたり、夫婦ケンカなることもありました。
結婚式が延期してからやったこと
・参加者の再集計
目上の方にはハガキを作成しましたが、
身内や友達にはラインや参加者集計アプリを使って連絡。
・オープニング、生い立ちムービー、小物の作成
・当日の流れやコロナ時の対応を式場スタッフに確認、要望を伝える
・お金・費用の確認
延期や参加人数の変更により支払額が変わるので再確認
・スピーチのセリフを覚える
再々延期するかもしれない事件
一応の念のために、開催の二週間前ぐらいに事前に勤務先の会社にも、結婚式を開催をする旨を伝えて、何か問題がないかを最終的な許可を取り、
「プライベートの行事だからやっても大丈夫です。」と言われていました。
しかし、急遽、結婚式3日前に会議室に連れて行かれて、
「結婚式を開催したら一週間ほど自宅待機してほしい。また、会社として社内で招待している参加者にも同様の自宅待機を要請する。」
と説明をされました。
ほとんど接点のないグループ会社の工場でコロナウィルスの集団感染があり、会社としては容認できない意向をその場で伝えられました。
ボクが結婚式を開催する話が部長から工場長、工場長から本部長、そして社長にまで話が広まったらしいです。
お偉いさんの判断としては、安全を取るために仕方ないと思いますが、
結婚式をする当人としては
キャンセルがギリギリ可能な時に事前に会社のお偉いさんに確認をしたにも関わらず、
会社の意向を手のひら返しされたことに
怒り覚えて、勤め先の会社の対応に幻滅しました。
しかし、開催3日前であり、キャンセルするとなると、その他の会社に関係のないゲストにも迷惑がかかってしまいます。プラス、奥ちゃんが楽しみにしている結婚式を再度失くすことはしたくない!!
すぐに奥ちゃんや親族と相談して、結婚式自体は決行することにしました。
また、参加予定の会社の同僚、先輩には、会社側の対応とその旨を電話やメール伝えました。 その中でも、来席してくれた同僚がほとんどでした。仕事の都合上、参加できなかった方々も暖かい言葉をかけていただきました。とても感謝しています。
結婚式を終えて
コロナウィルスの蔓延の影響で、結婚式を開催するだけでこんなに大変なのかと思いました。
しかし、こんな苦労して結婚式したからこそ、新郎だったボクも結婚式を大切な体験として感じることができたのだと思います。
最後の新郎スピーチの時に自然と涙が流れてしまいました。
結婚式を無事終えれて良かったと安堵したからだと思っています。
ボクは、コロナウィルスが完全に収まっていない状況下で結婚式を開催したことに、後悔はしていません。むしろ開催できて良かったと思っています。
これから結婚式を開催する方も、大変なハプニングもあるかもしれませんが、準備を楽しんで頑張ってください。
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